コバンザメのぼうけん [好きな童話]
コウタが小学校の図書室から借りてきた本です。
コバンザメは、仲良しのクジラから「もっと、せけんを知らなくちゃ」と言われて、せけん(=クジラ以外の友達)を探しに行きます。タツノオトシゴ、タコ、アンコウ、アオブダイetc.と実際の生態にも沿った登場の仕方に、動物好きのコウタも納得の様子です。
そして、世間探しの旅の合間に
「クジラとのやくそくは、ひとばん ひとりでねることだった。
ひとりでねても さびしくない、というようになれば、いちにんまえだ、
と クジラは言った。
「いちにんまえは、きびしいね」
とコバンザメがいったら、クジラは、
「さびしいというやつを いっぱいもっていて、
それで、すこしも、さびしそうなかおをしないやつが、ほんものさ」
と むずかしいことをいった。
クジラちゃんは、じぶんの子どもがシャチにやられたのに、
いつも ゆうゆうと生きているから、ほんものかもしれない、
と そのとき、コバンザメは思ったものだ。」
といった文章が出てきて、イラストともあいまって心に響きました。
友達がいない小学校に入学して、不安を抱えながらも頑張って通ううちに少しずつ慣れてきたコウタの状況とも重なって、ボクにとってもぐっとくる絵本でした。
前に借りてきた絵本 といい、わが子ながら良い本の選択をしてきたものだと感心しました。コウタが借りてきて初めて知った絵本ですが、ボクの方が先に知っていたら間違いなく与えていたと思います。
コウタもかなり気に入った様子ですし、繰り返し読むに値する本だと思うので、買い求めようかと思っています。
コバンザメのぼうけん―灰谷健次郎・海の絵本 (童心社の絵本)
- 作者: 村上 康成
- 出版社/メーカー: 童心社
- 発売日: 1996/07
- メディア: 大型本
コバンザメは、仲良しのクジラから「もっと、せけんを知らなくちゃ」と言われて、せけん(=クジラ以外の友達)を探しに行きます。タツノオトシゴ、タコ、アンコウ、アオブダイetc.と実際の生態にも沿った登場の仕方に、動物好きのコウタも納得の様子です。
そして、世間探しの旅の合間に
「クジラとのやくそくは、ひとばん ひとりでねることだった。
ひとりでねても さびしくない、というようになれば、いちにんまえだ、
と クジラは言った。
「いちにんまえは、きびしいね」
とコバンザメがいったら、クジラは、
「さびしいというやつを いっぱいもっていて、
それで、すこしも、さびしそうなかおをしないやつが、ほんものさ」
と むずかしいことをいった。
クジラちゃんは、じぶんの子どもがシャチにやられたのに、
いつも ゆうゆうと生きているから、ほんものかもしれない、
と そのとき、コバンザメは思ったものだ。」
といった文章が出てきて、イラストともあいまって心に響きました。
友達がいない小学校に入学して、不安を抱えながらも頑張って通ううちに少しずつ慣れてきたコウタの状況とも重なって、ボクにとってもぐっとくる絵本でした。
前に借りてきた絵本 といい、わが子ながら良い本の選択をしてきたものだと感心しました。コウタが借りてきて初めて知った絵本ですが、ボクの方が先に知っていたら間違いなく与えていたと思います。
コウタもかなり気に入った様子ですし、繰り返し読むに値する本だと思うので、買い求めようかと思っています。
こんばんは。
繰り返し読むに値する本、心に響く本との出会いはいいですね。
by ファーザー (2008-05-03 18:04)
本を選ぶ基準は、その時の気分が現れた内容になるようにも思います。
とても読んでみたくなりました。
本の内容とはちょっと違うと思いますが、我が子には、人付き合いが下手でも、人の気持ちを察することが出来る子に育って欲しいと思います。
by momomo (2008-05-06 07:33)
>ファーザーさん
世に名作と言われる本を読むことも(教養として)大切だと思いますが、より大切なのは自分が本当に感動できる本に出会うことなのでしょうね。これまで親が本を選んで与えていましたが、自力で読めるものも増えてきたので、自らお気に入りを選んで欲しいと思います。
>momomoさん
わが子は人付き合いに関しては不器用だと思います。そして、「人の気持ちを察することが出来る子に育って欲しい」というのも同感です。
本と同じように、人との出合いも、数は多くなくてもいいから、自分が本当に心から感じられるものに出会って欲しい思います。
by Shun (2008-05-09 22:34)