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昆虫標本教室@ファーブル昆虫館 [習い事]

NPO日本アンリ・ファーブル会 が主催する 「初心者向け昆虫標本製作教室」 を受けに、文京区千駄木のファーブル昆虫館「虫の詩人の館」に行ってきました。

季節が巡って再び昆虫熱がUpしたコウタの希望で、この教室を見つけました。
昆虫標本を作ってみたいと言われたものの、初めの一歩は誰かに指導してもらいたいと思っていました。

会費は5,000円とやや高めかと思いましたが、3,500円相当のキット(標本箱・展翅版・展翅テープ・展肢板・ピン数種)が込みなので、講習料は実質1,500円。
実際に受けさせてみると、1:30~16:00まで、蝶(ミドリヒョウモン)と甲虫(スベールホソアカクワガタ)の標本作りを、数人のスタッフとともに丁寧に指導してもらえるのでお得な感じがしました。

総勢14名の子ども達(メインは3~4年生くらいかな?)が凹字の座席配置に座り、親はそれぞれ後ろに座りました。
翅に手を触れぬよう気をつけながら、ピンで展翅版にセットした蝶の翅や触覚を、ピン先で少しずつ形を整えていくという繊細な作業ですが、子どもたちは集中して取り組んでいました。

自然と身を乗り出し、時には手伝ったりする親も多かったです。
ボクもそうですが、親にとっても興味深い体験だったのではないでしょうか。

この日の標本は、約1ヶ月ほど乾燥させてから標本箱に移します。

コウタは満足したようで、「行ってよかった!」、(ちょと前までスノーケリングで魚の写真を撮ると言っていた)「夏休みの宿題は、やっぱり昆虫標本にする!!」 と張り切っています。

ただ、ちょっと微妙だなとも思ったり。
標本作りのためには、虫を殺す必要があります。
特に蝶は虫かごに入れると翅が痛んでしまうので、捕まえるとすぐに胸を圧迫して殺してしまうようです。

殺生だから無条件に悪いとは思いません。
でも、なんらためらいもなく肯定することもできない気がします。

ボクから昆虫標本作りを勧めることはないと思います。
ただ、コウタがやりたいというなら、支援は惜しまないつもりです。
その際に、うまく整理しきれていませんが、ボクの思いみたいなものも話してみようと思います。


【追記】
この教室を見つけたのは、日本昆虫協会 のHPでした。
ここでは、夏の採集会として、親子で行く 「一泊クワガタ・カブトムシ採集会」 も案内されています。
「二日間目一杯採集するので保護者の方は覚悟して参加してください」 という、たまらない企画なのですが、先約があって申込みできないのが残念でした。
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ten

確かに標本にするのは、大人でも躊躇しますよね。
子供が興味を持つのは大事ですし、うまく伝わればいいですね^ ^
by ten (2009-06-30 19:31) 

momomo

色々な講習があるものですね。
標本は死んでしまったものを…と思っていましたが、キレイな状態はやはり生きていたものを殺すんですね。。
子供がアリを殺すことは悪いことか?というお題では必ずしも悪いことではなく、そんな体験からも生命の尊さを学ぶと聞きますが、複雑ですよね。
でも、手に届く動かない標本より動く実物の素晴らしさを感じるきっかけとなると良いですね!
by momomo (2009-07-01 10:19) 

33a

こちらにも標本をする教室などがあるみたいです。
標本や虫のキーホルダー等は沢山お土産屋に並んでいます。
蚊などはデングが怖いので見つけたら即、パン!って殺しますが
標本になるような虫を殺すのは結構勇気がいるような気がします。
因みに蛍はスゴイ数だそうですよ。
日本で行った事があっても行く価値あると皆言います。
by 33a (2009-07-03 11:28) 

ぱぐぱぐ

Shunさん、おじゃまします。
当方のblogへ訪問いただき、ありがとうございました。

寿命を迎えて☆ちてしまったクワカブであれば、標本にでもと思う気持ちはありますが、標本とするために昆虫を・・・というのは、自分的にはできないような気がします。

でも自分の子どもがそれを望んだときに、父親としてどうしてあげればいいのか?

標本作りを通した息子さんへの想い。
たいへん参考になります。
by ぱぐぱぐ (2009-07-03 17:25) 

ファーザー

こんばんは

小さいとき、保存が効くようになる注射を昆虫に打って、標本を作っていた時期があったことを懐かしく思い出しました。
by ファーザー (2009-07-03 18:55) 

Shun

>tenさん
自分自身は、大人になってからの方が躊躇しているように思います。子どもの時は残酷(?)だったような気はするのですが、親としての係わるとなると少々思うところありです。

>momomoさん
昆虫採集→標本ときて、(大げさに言うと)博物学的に昆虫を理解する方向に進むのはまだ良いかなと思います。懸念としては、コレクター的になることでしょうか。欲しい昆虫はどこにいるのか、どうしたら捕まえられるのかを調べ・考えて採取したものを標本にするならまだしも、商品として売っているものを欲しがるようになるのはイヤだと思っています。

>33aさん
虫を殺すのは勇気というか、躊躇いがありますよね。その感覚が麻痺するのはイヤかなと思ったり。
ちなみに昆虫標本は、ヨーロッパでは貴族的な趣味の一つとみなされているとのこと(かの大富豪ロスチャイルド家には、ノミの大コレクションを築いた当主もいたとか)。でも、専用の昆虫採集人とかいたくらいですから、貴族は自らの手は汚さなかったのでしょうね。ある意味、そこが「貴族的」だったり。

>ぱぐぱぐさん
ブログの記事、参考にさせていただきました。初心者と謙遜されていましたが、ボクのような未経験者には、いきなりハイレベルなマニア情報よりも、親近感があってためになります。
昆虫採集→標本という興味の持ち方とともに、昆虫採集→飼育という興味の持ち方もありだなと思っています。昨年もののコクワガタはベランダに放っておいても越冬しましたが、繁殖させたりするには生態についての理解が必要でしょうし。
また訪問させていただきます。

>ファーザーさん
ボクが子どものころは、玩具の(効くんだか怪しげな薬品が付いた)昆虫標本セットで真似事をしたことがあります。その当時、昆虫を殺すことに抵抗感はなかったと思います。
そんなような子どもであっても、親になって抵抗を感じるようになっています。ファーザーさんも標本作りをしていた時期があっても、(ブログを拝見していて良く分かるように)心優しき父・夫になられています。
そう思うと、子どもが標本を作ってみたいという気持ちについて、さほど過敏になる必要もないのかなとも思ったり。

by Shun (2009-07-06 10:33) 

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